某ドラマを見て考える2
昨日に引き続き、TVドラマを見て考えるシリーズ第2弾です。
前回とは異なるドラマのお話です。
銀行が、経営状況の苦しいA社に1.5億円の貸付をしました。うち0.5億は手形貸付で既に返済済みだそうです。
残る1億円分の貸付に関して、A社は銀行に来月返済しようとしていましたが、決算の内容で、ある条件が未達であったことから、転換条項が発動し、1億円分の貸付が株式に転換され、銀行保有株式に。
銀行は、A社のライバル企業にその株式をすべて譲渡してしまい、A社の資産がライバル社のものになってしまう、という展開だったと記憶しています。
債権(貸付金)が株式に転換される…ということで、どういう内容だったのか気になるところです。
もともとのA社の株主・社長が全く関与せず、一方的に転換できてしまっていることから、転換社債(新株予約権付社債)なのかな、と思っています。
きっと貸付時(転換社債発行時)の契約で、「A社が●●の条件が達成できなかった場合、銀行は転換社債をすべて行使することができる」という条件が付いていたと推測されます。
ドラマの中のお話なのでアレですが、なかなかひどい内容ですね…。
企業法務/商業・法人登記
港区の司法書士・中小企業診断士
長克成